ミリタリーグッズサイトのはずが、GA4で見たらCADサイトになっていた話
自分ではミリタリーグッズ工房として育てているつもりだったサイト。
しかしGA4で上位ページを見てみると、読まれていたのは戦史記事ではなくCAD記事だった。
これは失敗なのか。それとも、まだ接続されていない入口なのか。
この記事でやったこと
今回やったことは、難しい解析ではありません。
GA4の「ページとスクリーン」を開き、上位20ページを見て、それを分類しただけです。
「自分のサイトが何のサイトとして読まれているのか」
を確認することでした。
1. GA4で「ページとスクリーン」を開く
まず確認したのは、GA4の「ページとスクリーン」です。
ここでは、サイト内のどのページが読まれているかを確認できます。
レポート
↓
エンゲージメント
↓
ページとスクリーン
ここで見るのは、最初は表示回数だけで十分です。
表示回数の多い順に並べて、上から20ページを確認します。
| 見る項目 | 意味 |
|---|---|
| ページタイトル | どの記事が読まれているか |
| 表示回数 | そのページが何回表示されたか |
| ユーザー | 何人が見たか |
| 平均エンゲージメント時間 | どれくらい読まれているか |
2. 上位20ページを5分類する
次に、上位20ページを手作業で分類しました。
分類は以下の5つです。
| 分類 | 判断基準 |
|---|---|
| ミリタリー | 戦史、艦艇、作戦、軍装、Tシャツ、ミリタリーグッズ |
| CAD | LibreCAD、Solid Edge、QCAD、FreeCAD、図面、印刷、寸法 |
| AI | AIイラスト、Midjourney、画像生成、プロンプト |
| 観光 | 鹿児島、種子島、旅行、温泉、食事、神社 |
| その他 | トップページ、WordPress、グラフィック、制作メモなど |
計算式は単純です。
分類比率 = その分類の表示回数合計 ÷ 上位20ページ全体の表示回数合計
3. 実際の分類結果
実際に分類してみると、かなりはっきりした結果が出ました。
自分ではミリタリーグッズ工房として作っていたつもりでしたが、
上位流入はCAD記事に大きく寄っていました。
53.1%
表示回数 380
18.6%
表示回数 133
6.3%
表示回数 45
22.0%
表示回数 157
| 分類 | 主な内容 | 表示回数合計 | 割合 |
|---|---|---|---|
| CAD | LibreCAD / Solid Edge / QCAD / FreeCAD など | 380 | 約53.1% |
| AI | AIイラスト / Midjourney / 画像生成系記事 | 133 | 約18.6% |
| ミリタリー | 戦艦 / 駆逐艦 / 戦史系記事 | 45 | 約6.3% |
| その他 | トップページ / グラフィック / 制作系記事 | 157 | 約22.0% |
つまり、サイトの看板と実際の入口がズレている。
CAD記事は敵なのか?
最初は、CAD記事が強すぎるからミリタリーサイトとして見られにくいのではないかと思いました。
しかし、すぐに考え直しました。
CAD記事は敵ではありません。
むしろ、すでに読者を連れてきてくれている入口です。
問題は、CAD記事が読まれていることではありません。
その読者が、猫工艦の世界観やSHOPへつながっていないことです。
「制作技術室」
として再配置する。
ここに勝ち筋があると考えました。
4. SHOPクリックを成果として測る
ページが読まれているだけでは、サイト改善としては不十分です。
大事なのは、その読者がSHOPへ進んでいるかどうかです。
そこで次に、GA4でSHOPボタンのクリックを測ることにしました。
最初に考えたイベント名はこれです。
shop_click
本来なら、外部リンククリックが有効になっていれば、
外部サイトへのリンクは click イベントとして記録されます。
そのため、最初は以下のような条件でイベントを作ろうとしました。
event_name 等しい click
link_url 含む shop.necokoucan.com
ところが、最初はイベント作成画面に click が見当たりませんでした。
ここで迷いました。
page_view と click は違う
イベント作成画面には、最初 page_view が出ていました。
しかし、これはページを見たというイベントです。
SHOPボタンを押したかどうかを見るものではありません。
| イベント名 | 意味 |
|---|---|
| page_view | ページが表示された |
| scroll | ページをスクロールした |
| click | リンクやボタンを押した |
page_viewではなくclick
を見る必要があります。
実際には「商品購入のbaseを開いた」が出た
離脱クリックがONになっていることを確認し、実際にサイト上のSHOPボタンを押してみました。
すると、GA4のリアルタイムに次のイベントが出ました。
商品購入のbaseを開いた
つまり、click という名前では見えていなかったものの、
SHOPへ進んだ行動自体はGA4に記録されていました。
ここで重要なのは、何を成果として扱うかです。
| イベント名 | 成果としての判断 |
|---|---|
| click | 広すぎるので、基本は成果にしない |
| page_view | ページ閲覧なので成果ではない |
| scroll | スクロールなので成果ではない |
| purchase | 本来は購入完了だが、まだデータが来ていない |
| 商品購入のbaseを開いた | SHOP誘導の成果として使える |
「SHOPへ進んだ」
ことを成果として測る。
そのため、商品購入のbaseを開いた をキーイベントにしました。
キーイベントにする手順
GA4のイベント一覧で、対象イベントの左にある星を押すと、キーイベントとして扱えます。
GA4の管理を開く
左下の管理メニューから、イベント管理画面へ進みます。
イベント一覧を表示する
イベント名の一覧から、SHOP導線に関係するイベントを探します。
「商品購入のbaseを開いた」を探す
実際にGA4へ届いているイベントを選びます。
左の星を押す
星が有効になれば、そのイベントはキーイベントになります。
☆ 商品購入のbaseを開いた
↓
★ 商品購入のbaseを開いた
5. 次にやるべきこと
今回の分析で分かったのは、CAD記事が入口になっているということです。
ならば次は、CAD記事からSHOPやミリタリー記事へ向かう導線を作る必要があります。
たとえばCAD記事の末尾に、次のような案内を入れます。
このCAD・図面作成の技術は、猫工艦のミリタリーデザイン制作にも活用しています。
艦艇モチーフのTシャツやグッズはこちら。
そのうえで、SHOPボタンを設置します。
そしてGA4で次の流れを確認します。
CAD記事の表示回数
↓
商品購入のbaseを開いた
↓
SHOP誘導率
それとも猫工艦SHOPへの航路になるのか。
ここを数字で見ていく段階に入りました。
まとめ:CADは敵ではなく、まだ接続されていない入口だった
今回、GA4で上位20ページを確認した結果、
猫工艦のアクセスはCAD系記事が約53%を占めていました。
一方で、ミリタリー系記事は約6%にとどまりました。
これは少し衝撃的でした。
ミリタリーグッズサイトとして作っていたはずなのに、
実際の入口はCAD・AI制作系に大きく寄っていたからです。
しかし、これは失敗ではありません。
CAD記事は、すでに人を連れてきてくれている入口です。
問題は、その入口から猫工艦の世界観やSHOPへ進む道が弱いことでした。
だから、これからやるべきことはCAD記事を消すことではありません。
CADを猫工艦の制作技術室として位置づけ直し、
ミリタリーデザインやSHOPへつなぐことです。
猫工艦は、まだミリタリーサイトとして十分に認識されていない。
でも、すでに入口はある。
あとは、その入口から軍港までの航路を引けばいい。